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気分障害 一覧


カウンセラーも人間ですので、様々な理由から心の健康を損ないます。
心の問題のプロなのだから精神的にタフで、そうしたメンタルヘルスの問題とは無縁ということは全然ありません。

久し振りに抑うつ状態と言えるほどの状態を経験

私自身も数週間前から、うつ病などの気分障害の診断基準を満たすほどではありませんが抑うつ状態が続いていて、その状態からなかなか回復せず、写真の個展が終わってから特に酷くなってなって来ました。
具体的には様々な身体感覚や感情の鈍感さに悩まされています。

ここでの身体感覚の異常とは体温・空腹感・眠気などが含まれますので、うつ病の症状としてよく知られた食欲不振や不眠も伴います。
また感情も乏しいため、これまでほどには物事を楽しめず、またユングも述べているように感情は判断の重要な拠り所ですので思考能力にも支障を及ぼすことになります。

恐らく多忙と心配事が抑うつ状態の原因

抑うつ状態の理由として思い当たるのは、個展の時期にいつも以上にカウンセリングの仕事が忙しく、また対応に苦慮するクライエントさんが少なくなかったことに加えて、9月に諸事情から自分で初めて企画する写真展の準備を並行して進めていること、さらには今年から入学した京都造形芸術大学の通信の写真コースのレポート課題に昨日まで追われていたことなどが考えられます。

こうして書き出してみると、かなり多忙ですね(笑)
仕事の忙しさと大学のレポートはひと段落したのですが、企画展の参加者がまだ確定していませんので、その心配事が解決するまでは、しばらくこの調子が続くかも知れません。

あと意外と大きな要因として、天候を挙げることができると思います。
雨続きですとそれだけで気分が落ち込みがちですが、私の場合ふだん自転車で移動するため、それができないストレスも加わることになりますので、これも無視できない要因です。

追伸)さらに翌日、今年から参加するアートトレイスギャラリーという自主ギャラリーの当番を控えています。
一応ひと通りの説明は受けましたが、それでも初めての経験ゆえ不安は隠せません。
こうして整理してみますと初めてのことへの不安がことのほか大きく、そのストレスが抑うつ状態の大きな要因に思えてきました。


昨日、考え(アイディア)が止めどもなく溢れて来るのに、同時に体が疲れ切っているため、その考えを記事にまとめることができずイライラするという体験をしました。
まるで心が2つの極端な状態に真っ二つに割れてしまっているかのようです。

一瞬、気分障害のような状態なのかと思いましたが、そうではないようです。
躁鬱病(双極性障害)の躁状態でしたら「疲れ知らず」になるはずですし、うつ病でしたらむしろアイディアなど浮かんでこなくなるはずだからです。

そのため自分の性格である自己愛的な人の気分の変調の特徴なのかもしれないと思いました。
その可能性は十分あるでしょうが、見方を変えると本当は寝不足と疲労で疲れ切っているはずですので、体が変調をきたした心にブレーキをかけてくれているわけですから、これはむしろある程度健康な状態の証なのかもしれないとも思いました。

追伸)自分の心身の状態に気づいてからは、思考に関するハイな状態は治まり、疲労感だけが自覚されるようになりました。


うつ病予防のための抑うつ状態への対処 目次:

母の肺ガンを知り抑うつ状態へ
抑うつ状態とは?
気分が固定されることが抑うつ・うつ病の本質
抑うつ状態の症状
うつ病予防のための抑うつ状態への対処
 気晴らしの運動
 食べたい(食べられそうな)物を食べる
抑うつ状態への対処の治療的考察
 軽い運動による気晴らし
 気楽な食事
抑うつ尺度による抑うつ・うつ病診断・チェック
抑うつ状態に対する精神分析理論

母の肺ガンを知り抑うつ状態へ…

昨日母から肺ガンになったことを知らされました。肺ガンの知らせを聞いた最初のうちは動揺する程度で済んでいたのですが、しばらくするとドンドン気分が落ち込み出し、やがて重度の抑うつ状態に陥りました。
さらに心配になってメルクマニュアル医学百科-最新家庭版で肺ガンについて調べてみますと「転移しやすい」「予後(治療後の経過)が悪い」などなど、抑うつ状態にさらに拍車をかけるような内容を目にしてさらに抑うつ状態に…

抑うつ状態とは?

抑うつ状態(抑うつ気分)とは極度に気分が落ち込んだ状態を指し、そのまま続くとうつ病に発展する可能性もある心理状態です。
具体的には例えば『DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引』の気分障害のうちのうつ病性障害(うつ病)の診断基準を左右する大うつ病エピソードの診断項目に「一時的に該当」するような心理状態です。

ここで大うつ病エピソードの診断項目の多くに「ほとんど毎日」「ほとんど一日中」と記載されているのには重要な意味があります。
なお「自殺念虜・自殺企図」の項目にだけはそれらの記述がみられないのは、自殺衝動が他の抑うつ状態を示す項目の悪化により生じるものと推測され、また気分とは異なるためと考えられます。



気分が固定されることが抑うつ・うつ病の本質:

気分とは例えば嬉しいことがあれば嬉しくなり、悲しいことがあれば悲しくなるというように本来「容易に変化」するものです。ところが抑うつ・うつ病の状態では本来でしたら容易に変化するはずの気分が悲しい、あるいは悲しいのかさえ分からないような状態に固定されてしまいます。
このように気分の持つ機能(性質)が障害されてしまうのが抑うつ・うつ病の本質であり、うつ病が気分障害に分類されている理由です。
(躁病の場合は抑うつ状態・うつ病とは反対に、陽気な気分に固定されます)


抑うつ状態の症状:

私の抑うつ状態は自己観察してみますと(といっても実はそんな余裕などほとんどないほど重症だったのですが)次のような経過をたどっていました。あまり思い出したくはないのですが…

1. 頭を上から押さえつけられるような感じの心理的な圧迫感
2. 思考能力の著しい鈍化(大うつ病エピソードの「思考力や集中力の減退」の診断項目に類似した症状)
3. 胃痛下痢・吐き気・鼻づまり
4. お腹が鳴っているにも関わらず食欲を感じない(同じく「食欲の減退」の診断項目に類似した症状)
5. テレビを見ても上の空で楽しめない、というよりも何も感じない(同「興味・喜びの著しい減退」の診断項目に類似した症状)
6. 抑うつ状態を解消するために気晴らしに外へ出ようと思っても、その場に立ち尽くすばかりで体が動かない(同「精神運動性の焦燥または制止」の診断項目に類似した症状)
7. 抑うつ状態を解消することへの理由の分からない後ろめたさ(同「過剰であるか不適切な罪責感」の診断項目に類似した症状)

以上のような経過をたどって抑うつ状態が悪化していきました。ただし最後の「抑うつ状態を解消することへの不適切な罪責感」は私の何か心理的な問題を解く鍵が隠されているような気がしますので自己分析の必要があるように思えます。
また「気分の固定」が抑うつ状態・うつ病の本質であることを考えますと、上述の症状のうちの興味・喜びの著しい減退がもっともよく抑うつ状態・うつ病の特徴を表していると思われます。



うつ病予防のための抑うつ状態への対処:

最後にこれ以上抑うつ状態が悪化して うつ病にならないために私がとった抑うつ状態への対処についての考察です。

気晴らしの運動

まず最初にとった抑うつ状態への対処方法は気晴らしの運動です。上述のように「抑うつ状態を解消することへの不適切な罪責感」に苛まれてはいましたが、このまま黙って立ち尽くしていたのではますます抑うつ状態が悪化していくように感じられました。そこで思い切って自転車で夕食の買い物に出かけました。
すると特に外へ出ても不安や恐怖心を感じることもなく、また僅かですが抑うつ気分も和らいだように感じられました。

食べたい(食べられそうな)物を食べる

続いて行った対処は食事です。このときの私の頭の中には「食欲不振のときは少量しか食べられないのだから、まずはエネルギーを得るために炭水化物を食べねなければ」という考えが渦巻いていました。ところが体が欲していたのは野菜サラダ…これでは炭水化物はほとんど摂れません(T_T)
しかし他の食事は食べる気がしませんでしたので仕方なくコンビニでサラダだけを買って食べることにしました。

ここで予想外の事態が起こりました。サラダを食べ始めると先ほどまでの食欲不振が嘘のように見る見るうちに食欲が蘇り、サラダだけでは足りずシリアルまで平らげてしまいました。
さらにこれがもっと重要なことですが食欲が出ると同時に、霧が晴れるように抑うつ状態が解消*していくのが自覚できました☆

翌日は目覚めもよく食欲も普段どおりありました。昨日の今日ですから、昨日の抑うつ状態のことが時々思い出され多少不安を感じることもありましたが、それも気分を左右するほどのものではなく仕事も普段どおりにこなすことができました。

もしあのまま抑うつ状態を放置していたとしたら…おそらく抑うつ状態が悪化かつ長期化して、うつ病になってしまう可能性もあったように思えます。
その意味で、早めに抑うつ状態に対処することでうつ病を予防できて良かったと思います。

*おそらく抑うつ状態の解消には自己心理学の理論を援用すれば、それまでの抑うつ状態に支配されるままの心理状態から、一転して食欲が出たことで「自分には抑うつ状態を克服する力がある」との自己効力感(自己肯定感)が生じたことによる心理的変化が影響しているものと思われます。



抑うつ状態への対処の治療的考察:

最後に抑うつ状態への対処を治療効果の観点から考察してみたいと思います。

軽い運動による気晴らし

運動による気晴らしは抑うつ状態のみならずうつ病治療にも推奨されている対処方法ですが、ここで肝心なのは軽い運動という点です。
極度に疲労感を感じるような激しい運動では、その疲労感や心拍数の上昇がしばしば抑うつ状態が悪化したかのような不安を生じさせるため、かえって逆効果となりかねません。

またもし激しい運動でないと気が済まない、あるいは不安でたまらないようでしたら、それは完璧主義の性格の表れとも考えられます。
過度に完璧主義の性格はうつ病にとって有害であり治療の妨げにもなります。

気楽な食事

過度の栄養バランスへの固執もやはり完璧主義の性格の表れであり、うつ病治療の妨げになる要因です。
また栄養バランスへの固執は、心気症的な病気への過度の心配の表れである場合も考えられます。
「一日二日、栄養バランスの悪い食事をしてもすぐに病気になるわけではない」と気楽に考えることが、抑うつ状態・うつ病の対処や治療には必要だと思われます。

抑うつ尺度による抑うつ・うつ病診断・チェック:

最後に自分が抑うつ状態・うつ病であるのかを簡易的にチェックするテストとして、ツングの抑うつ尺度(SDS)ベックの うつ病調査表(BDI テスト) などが知られていますが、調べてみますとこれらのテストのチェック項目はここ最近の抑うつ傾向を知るためのものであり、今回の私のケースのような突発的な出来事による抑うつ状態を判断するには有効ではありませんでした。

おそらくこれらのテストは抑うつ状態よりもうつ病(抑うつ状態のまま長期的に気分が固定されてしまっている心理状態)を知ることで速やかに病院の診察を受ける、つまりうつ病の早期治療に役立てたり、うつ病に罹りやすい性格(抑うつ性人格)を知るために開発されたものと思われます。

しかし うつ病は うつ病に罹りやすい性格(抑うつ性人格)の人だけが発症する病気ではありません。あまりにショックな出来事による重度の抑うつ状態が長引いてうつ病発症に至るケースもあります。
そして私のとった対処方法は抑うつ状態の初期だったからこそ劇的な効果があったのであり、うつ病の診断基準を満たすまでに重症化してしまっては、これらの対処方法だけでは限界があることを考えますと、大切なのは うつ病の早期治療よりもうつ病予防、つまり一時的な抑うつ状態への対処にあるように思えます。



抑うつ状態に対する精神分析理論:

なお自己心理学を除いた精神分析理論では、抑うつ状態とは深刻な出来事に対して生じる正常な心理状態であることから、抑うつ状態を解消するよりもむしろ抑うつ状態と真摯に向き合う、言葉を換えれば「徹底的に悲しみに暮れる」ことが推奨される傾向があるようです。
抑うつ状態に耐え切れずにすぐに解消してしまうのは、辛い現実から目を背ける現実逃避に等しいという考えです。

これまで私自身も精神分析的な抑うつ理論に共感を覚え、抑うつ状態に真摯に向き合わないように見える人を内心軽蔑してさえいました。
しかし今回の抑うつ体験により、この考えを改めざるを得なくなりました。
関連ブログ:作成中

抑うつ状態 治療ガイド・心理学的分析本

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